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La vita quotidiana

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POPSに年代の壁はない(STING / LABYRINTH)

スティングがジョン・ダウランドのカバーアルバム出した


――ってだけ書いたら、まず間違いなく
どこかのポップスのアーティストをみんな連想するんだと思うんだけど。

このジョン・ダウランド(1563-1626)、知る人ぞ知る400年前のイギリスの音楽家(→wiki)。
日本だと関が原の合戦とかやっていた時代の音楽家ですよ。
もちろん、バッハよりももっともっと前。フランス革命よりもまだ前。

ギターと似たような形をした古楽器、リュートを弾き、
リュートを伴奏とした歌曲を多く作曲しその当時の国王のお気に入りだったというダウランド。
ちょうどそのあたりの時代はイングランドはとてもいい音楽家がたくさんいた時代で
ダウランドのほかにもウィリアム・バードやトマス・モーリー、
オーランド・ギボンズ、ジャイルズ・ファーナビーのように
綺羅星のごとくたくさんの音楽家がいたことで知られている。
(その後、古典派あたりからイギリス音楽は長く影の存在となる時代が続くのだけどね)

そんなダウランドの曲をカバーしたスティングはダウランドの楽曲を絶賛しているというし、
イギリスのクラシックチャートで1位を取っているというし
雑誌のアルバム評も結構好評だったので買って聞いてみることにした。


【オリジナルにできる限り忠実に作品を再現した】という今回のアルバム。
2台のリュートのための音楽では、
自身でリュートまで演奏しているというのだからその気合の入り方は半端ではない。

実際、聞こえてきた音楽は、下手にこねくり回された最近のPOPSよりも
よほどポピュラリティにあふれていて、すっと身体に入ってくる感じがした。
スティングの張りのある甘い声はもともと好きだったのだけど、
(何を隠そう、アバドのピーターと狼で彼がナレーションしているCDは
おいらの子守歌系ヘビロテの中の1枚ですよ)
これだけまっすぐに直球で投げてこられるような音楽になると
装飾が一切排されて、なんの衒いもない素の感情が歌声というカタチで迫ってくる。
それはあまりに純粋で、自分の中の忘れかけていた何かを揺さぶられる。

確かに400年という年月はあまりにいろんなものを変えているのかもしれないけれど
多少知恵がつこうが、文明が進化しようが、
それに惑わされて根源を見失ってはいけないんだろうなぁ。

ちょっと、目からウロコというか、紗幕が吹き飛んでクリアな世界が見えた気分です。
もうちょっと自分の感情を信じてみてもイイのかもしれない、あたし。


えーただ。注釈が一つ。
昔からのいわゆるクラシック的「ダウランド」像からは、当然ですがかけ離れております。
そこは学者連中からすれば評価がわかれるかもしれない。

でも、そんなこと、どーでもいいんじゃない?
いいもんはいい。それに尽きるよ。

Holst:the planets / Sir.Simon Rattle, BPO

書いたからには聞くか、ということで買ってきました。
今話題の冥王星入り惑星。サイモン・ラトルとベルリンフィル。

正直、あたしは管弦楽系はあまり手を伸ばさないし、
ホルスト近辺の作曲家もあまり食指が伸びないままだったので
惑星も、他のCDは持っているものの数えるくらいしか聞いたことがなく。
こんなことでもなければたぶん全曲真剣に聞かなかったんだろうなぁ。。。


CDは2枚組みで、1枚がマシューズの書いた冥王星を入れた
惑星全曲版(冥王星を含めて一体化させて録音されている)と
おまけはベルリンフィルが委嘱した小惑星群とも言える新作曲。

まず聞いていて思うのは、ダイナミクスの丁寧さ
火星の荒々しさと木星の雄大さと海王星の神秘さとが
これ1つとっても明確にポジションが示されている。

他の解釈も明確で、キャラクターがくっきりしている。
ラトルの演奏によくある仕掛けもあちこちにちらばっていて、
アイキャッチならぬイヤーキャッチが多くて楽しめた。
おおむね聞きやすいと思うし、初心者でも大丈夫なんじゃないかな。

まあただ、あたしのラトルの音のイメージにある
バーミンガム時代のざくざくとした怖いくらいのアンサンブル力とか
BPOのイメージにあるリズムの回りを巻き込むうねらせ方とか
もっとそれぞれが表に出てもおもしろかったんじゃないかなぁ。
(その分クセは出てくるとは思うけれどさ…)


マシューズの冥王星は、ホルストの作風からはかなり離れているけれど
そこが逆に正体がまだ見えない冥王星らしさが出ていておもしろい(笑
ただ、なぜ"Renewer(再生するもの)"なのかはナゾだなぁ。
あたし的には少しイメージと違うんだよ。。。

4曲の小惑星群は、わかっていたとはいえ
よくも悪くも現代音楽のシロモノでした。
確かに星じたいもまだまだわからないものだったり
はたまた想像の産物だったりするから摩訶不思議要素が高いとはいえ
もうちょっと聞きやすいものにして欲しかったのが本音。
……えぇ、ハッキシ聞きにくいです、この4曲。
もうちょっと聞き込んだらイメージ変わるのかな…(謎

大切なものはちゃんとあるんだよ(わすれもの / Rei Harakami)

レイハラカミの最新アルバムはお蔵出しアルバム
その名の通り、1989年から2006年までの未発表曲をずらりと取り揃えている。
1989なんて、unrestにもほとんど入ってないんではなかろーか。
…っていうか、レイさん10代の頃の作品って超貴重。。。
アルバムのタイトルがひらがなってだけで結構珍しいのに
曲のタイトル全てにひらがなってのがちょっといつもと違う感じ。
実際、ひらがなってすごく表情があると思うのよね。
いっそイメージを限定しないところが、表情の幅を誘い出すというか。
でもって、アルバムタイトルこれにしたからか、
冗談抜きでご自分が○○(←あえて伏せます)を忘れる(…落とす?)という
トラブルがあるあたりはもうなんとも言えませんですよ(笑
内容はかなり多彩。アルバム出す時にはみ出た曲とからしいが
一番さいしょのにじぞう以外は結構前の曲が多いので
(いくつかはアルバムに入れるためにリアレンジしているみただが)
たぶんこの音使いは今のレイさんではなさそげ、とか
こんなリズムの組み方は最近聞いてないなぁ、とか
初期のアルバムを聞いているようで、でもそうでもない不思議な感触。
lustで感じたのは浮遊感だったが、意外と地に足のついたものが多くて
アゲ系とかビート系好きな人にはかなりクるラインナップではなかろうか。
かく言うあたしも、最初に聞いたとき、ブレイクビーツが聞こえて来た時は
思わず電車の中でのけぞりましたとも(家に帰って曲名確認したら"おかし"だった)
でも、ほろりと懐かしいところが垣間見えるのはやはりレイさんならでは。
"わすれもの"が一番きましたねぇ、あたしは。
なにか忘れているものがあるような気がして…
あぁ、探さないといけないんじゃないかな。ちゃんと自分の時間作って。
ちゃんと見つかった時にこれを聞いてみたい気がします。
すごいなぁ、と思うのは音の質感
ヘッドホンで聞いていてあれだけ位相を感じられる音は久しぶり。
lustに引き続いて、マスタリング小鐵徹さんという凄腕の方が
担当されているのだけど、ちゃんと欲しいところの音がぽつん、と聞こえてくる。
固まりにならない音って、ひとつひとつがキラキラしててすごく綺麗。
デジタルの音をアナログで処理しているところが、またちょっといいのかなぁ。
(Equipmentのところを見る限りでは、デジタル系コンソールが見当たらなかったのね)
夜中に、道の真ん中でヘッドフォン使って大音量で聞くとすごくいいです。
ちょっとアルコールとかでもキメておけばトベるかもしれない(笑
それにしても。
今年のライブは結構アゲアゲでくるのかしら。
ちゃんとそれに乗っかれるような精神状態で聞きに行かねば(笑

色っぽいなんて犯罪(Peter&the wolf / C.Abbado&T.Bando)

久しぶりに本気モードのモーツァルト&ベートーヴェン週間中なのですが、
(っていうか、そうでもしないと1週間にCD14枚はとても攻略できない…)
ふとバイト先で見つけたCDにちょっと浮気のムシが疼いてしまい即お買い上げ。
で、帰りになにげーにCDウォークマンにセットして、
第一声で腰砕けになったあたしって(爆笑
まあ、そのCD、ピーターと狼だったのですが。
自分が持っているだけでも5枚あるし、さんざん音は聞き倒しているので
ナレーション違いくらいなら気分転換で聞けるだろうと思ったわけですよ。
アバドはすごく精力的な人だと思うのですが、
このCDの企画においてもその精力さは発揮されていて
CDの発売される国ごとにナレーターの違うバージョンを作っちゃったわけで。
自分の持っているSTINGのナレーションの落ち着いた風情も好きだったし、
別のバージョン見つけたら聴き並べるも一興、と楽しみにしてたけど
その声の主が坂東玉三郎だった…っつーのが今回の全てですな。
実はあたくし、このあまりに有名な名女形をほとんど知らなくてですね。
ナマはもちろん、テレビとかでも見たことがなかったりするので予備知識もなく。
もちろん素じゃなくて作っている声音だとは思うのだけど、
普通のナレーションがこんなに色っぽいとは思わなかったのよぅ。
本気で腰砕けになり、思わず電車の手すりにしがみつきましたとも。
なんつーか、すんげぇ世界を持っている方なのかもしれない。
ちょっと予測不可能な台詞のあれこれに心臓バクバク。
ネコの舌なめずりするようなにゃーおぅという鳴き声とか、
小鳥のかわいらしく囀る声とか、おじいさんのよぼよぼの声とか
これまた見事に声音を使い分けた上で、ナレがあんなに色っぽいだなんて。
…つーか、これってそんな色っぽい話じゃないのに。
別の世界を見せていただきました、という感じ。
賛否両論にはなるだろうけど、おいら、これはこれでありだと思うな。
ここまでできる人、そうそういないだろうしねぇ(しみじみ
しかし、ここからまたベートーヴェンに戻るのは至難の業やなぁ(遠い目

This is the JOY(DUET / MakotoOzone*SatoruShionoya)

ようやく手に入れました、小曽根・塩谷デュオ。
今年の2月に録音をしてからずーっと待ち続けてましたよ。
とりあえず2枚買ったらついてくるおまけCDから聞いてみたのだが、
「はよ弾けや」バージョンのManbo Innに道の真ん中で大笑い。
こんなにばっちり声入ってるとは思わなかったってば。
もうとにかく聞いていて楽しいの一言。
歩きながら聞いていても足取りもどことなくうきうきする感じ。
何かのインタビューで読んだ「このデュオを演奏している間、
ずっと心に浮かんでいた言葉がJOYだった」というのもよくわかる。
ちゃんと互いと向かい合って、互いを受け入れ、
また受け入れられることはJOYに他ならないだろうから。
しかも、聞いているこちらにも喜びを分け与えてくれるのは
たぶんお客さんも演奏者の1人として認識してくれているからだろう。
いつも彼らは「パワーをくれる」オーディエンスへの感謝を
精一杯に音で、MCで(笑)示してくれるから。
落ち込んでいるときの必聴盤になりそうだなぁ。いやほんとに。
絶対に大丈夫、って意味がなくても思えるようになるもん、聞いてると。

幸せな浮遊感(Rei Harakami / lust)

待ちに待ったレイ・ハラカミの最新アルバム。
発売日に買った日本人アーティストは何年ぶりだか…。
そのまま帰りにCDウォークマンで聞いたのもさらに何年ぶりだか…。
ハラカミさんはあくまでハラカミさんでしかないアルバムだった。
純粋に音を愛していて、音に愛されているからできる純粋な音楽。
彼の音を聞くと、ジャンルとか、楽器とか、手法とか、そんなものはどうでもよくなる。
前作のred curbにも感じたけれど、彼のアルバムにはストーリーがある。
1曲ごとのストーリーももちろんあるけれど、それだけではない。
短編小説が合わさって、初めて一つの大きな物語が完成するような感じかも。
最近のハラカミさんは4つ打ち系、とイベントレビューとかでちらほら見かけたが、
実はそれはほんの一部分でしかないと思う。4つ打ちだけではあの浮遊感は出ない。
その4つ打ちが乗るベーシックに3拍子があるからこその浮遊感じゃないだろうか。
2拍3連、3拍4連etc…奇数拍子と偶数拍子の組み合わせが
今回のアルバムにはたくさんちりばめられている。
偶数の拍子であっても、どこかに奇数的な要素があったりする。
でも、それは奇をてらったりしたわけではなく、たぶんそれが当たり前だったんだろう。
だから、聞いていても違和感なくゆらゆらと浮かんでいられると思う。
まあ、そんな解釈もどぉでもいい。
この浮遊感こそ自分がこのアルバムのタイトルのごとく渇望していて
それを満たしてくれた上に、更に自分の側にそっと寄り添ってくれる音であることに
幸せを感じているのだから。
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永遠にしたらえぇやん(はつ恋の-What's Going On feat.トータス松本/Little)

ひっさしぶりにレイちゃん買いにタワレコに足を踏み入れたあたし。
1年近くぶりに真っ当なCD屋さんに足を踏み入れると、
なかなか目新しいものがいろいろと並んでいて面白い。
最近微妙にメジャーどころに疎くなっているあたしだが、
ちらっと名前だけは聞いたことある連中とかを見かけては
ざくざくと視聴してみる。
DEPAPEPE、半野さん、山口百恵のトリビュート、フィッシュマンズのベスト、とかとか。
ふと、トータスさんの名前を見て立ち止まる。
どうやらHIPHOP系のアーティストとのコラボらしい。
んー、HIPHOPは苦手なんだけど、とりあえずトータスさんが
ナニやってんのかは興味あるなぁ、と思ってヘッドホンをひっかけた。
まあ、ようしゃべくる人やなぁ、とは常日頃から思っていたのだが、
いきなり頭から大阪弁のしゃべくりラップでLittleと応酬するのはどうなのよ(爆
とか思っていたら、不意にやたら伸びの有る声で歌が入ってきた。
これが上手いんだよ。やっぱり。
めちゃくちゃ切なげなバラードみたいな。
去年のROCK ODESSEYで初めて彼の歌を聴いてソウルフルさにヤラれたわけだが、
もっと音数が少なくて、もっとコードが単純で、すごくプリミティブなところが
さらに初恋の切なさみたいなものをストレートに伝えてくる感じ。
が、まあ、Littleのラップがしょーじきトータスさんに負けていたので
どーすっかなぁ、とか思いながら聴いていたところで飛び込んできたのが
トータスさんの「そんなん、永遠にしたらえぇやん」の一言。
えぇ、おいら、この一言でCD買いましたとも。
そんなことカッコよくサラっと言えちゃうオヤジ大好きだもんよ(核爆
ま、でも、電車の中からはしばらくレイちゃんを堪能するのさ。
…でもって、これ、封切るのはいつなんだろう(滝汗
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